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中島敦 山月記を読んで

2025年08月08日

大昔に読んだことがありました
勉強は嫌いでした
読書も好きではありませんでした
意味なんて理解できませんでした
理解する気もありませんでした

もうすぐ51歳になります
会社の経営も17期目になりました

今になって「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の意味が理解できます
才能があると思う自分と、ないと思う自分
自分を否定されることに耐えられないから、他者を下に見たり支配したくなり、尊大な態度をとってしまう自分

そんなことをこじらせ、李徴が虎になった理由が痛いほど良くわかるのです
「自尊心の鎧」 によって、自分も人間性を失ってしまった様です
今の自分には、会社のイメージキャラクターがまさにしっくりきて笑ってしまいます

ただ、失ったと思えるのはまだ人間性が残っている証拠かもしれません
李徴の悲劇は完全に獣に身を落としたことではなく、まだ人間の心を持っていたことではないかと理解しました
失ったのではなく、一時的に「見失った」 のだと
人間の心を持ちながら獣に身を落とすことが悲劇ではないかと

僕は「見失った人間性」を取り戻したい
完全な虎にならないように

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